地の底の点呼
宝物庫 common COINS
ダンジョンに響く金貨の音は遠くまで届く。その音に、やたらと聡い耳がある。
一枚一枚が数えきれない手に触れられてきた——王の手、盗賊の手、それから、手と呼んでいいのか分からない何本かにも。
古株の傭兵が財布に藁を詰めるのは、座り心地のためではない。静けさのためだ。地の底では、金貨の音は点呼なのだから。
宝物庫 common COINS
ダンジョンに響く金貨の音は遠くまで届く。その音に、やたらと聡い耳がある。
一枚一枚が数えきれない手に触れられてきた——王の手、盗賊の手、それから、手と呼んでいいのか分からない何本かにも。
古株の傭兵が財布に藁を詰めるのは、座り心地のためではない。静けさのためだ。地の底では、金貨の音は点呼なのだから。